特定非営利活動法人 日本臨床歯周病学会 理事長 武田 朋子
日本臨床歯周病学会会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は100年に一度と言われているCOVID19に翻弄され、日常生活から診療体制、さらには学会運営にまで大きく変革を求められました。
中でも苦渋の選択となった第38回年次大会また、各支部例会の中止は大変残念な結果でした。また、10年に一度のAAPハワイ大会も現地開催が中止となりましたが、担当各位の努力によりWEBを駆使し学術情報を配信できたことはこれからの学会運営にも繋がる試みであり、改めてご協力いただいた委員会、各支部に御礼申し上げたいと思います。本年はこのコロナ禍克服とまた今後も起こりうる新たな感染症や災害に対する対応策を学会として協議、検討していかなければならないと痛感しています。
さて、本年7月10日、11日に予定されています第39回仙台年次大会は全プログラムがオンデマンド方式によるWEBで開催することが既に決定しています。大会タイトルを「歯周治療から始める健康長寿への道」と題し、全身疾患との関わりを歯周治療の基礎から最新歯周外科までトータルに学べるようプログラムされています。
また特別講演では今、まさに知っておきたいCOVID19について歯科口腔衛生学の立場から東北大学大学院 歯学研究科副研究科長、東北大学災害科学国際研究所
小坂 健 教授のご講演など、鈴木道治大会長を始めとして東北支部一丸となって鋭意準備を進めておりますので、お聞き逃しのないようお願いいたします。現地で会員の皆さまとお会い出来ないことは残念ですが、視聴期間中であれば講演がどこにいても自由に聞ける利便性を大いに生かし、多くの先生方がご登録くださることを期待しております。また、各支部例会も順次開催される予定です。
世界中に蔓延しているCOVID19は国際的な関係にも影響を与えていますが、本会はAAPまたTAPとは良好な関係を継続しております。昨年、AAPではオンデマンドで、TAPではライブで本会会員が素晴らしい講演をしました。本年も現地へ赴くことは難しくとも、関係強化を図っていき学会の国際化を進めてことが必要と思います。
今年後半にはワクチンの接種が進み次第に日常が戻ってくることでしょう。しかし、この教訓を生かし、今後の学会運営のあり方を新しいハイブリットな形態にするなど、会員の皆さまに学術団体としてより多くの情報提供ができるよう努めたいと思っております。
学会のさらなる発展を目指し、執行部一同、鋭意努力いたしますが、何より各委員会、各支部そして会員の皆さまのご協力が必要となります。今後もご尽力をお願い申し上げ、皆様のご健康とご多幸を祈念し、年頭の挨拶とさせていただきます。