2021年8月29日に日本臨床歯周病学会関東支部教育研修会がWEBにて執り行われました。
WEB開催3回目となった本会は当日参加513名,振り返り視聴は多数のアクセスを頂き,今期関東支部のテーマ「歯周病のトータルマネージメント」としては第2弾「ソフトティッシュマネージメント」をテーマに4名の先生方の会員発表,2名の先生の教育講演、1名の先生の特別講演にて開催されました。
前半の会員発表では,福場俊介先生、高野琢也先生、矢野孝星先生、武川泰久先生による会員発表が行われました。それぞれの先生が1つの症例に対して文献を提示しソフトティッシュマネージメントを天然歯、補綴歯様々なケースを通して供覧できる素晴らしいケースプレゼンテーションとなりました。
後半には教育講演として三條直哉先生の『天然歯の根面被覆〜歴史的変遷と文献的考察』という演題でソフトティッシュマネージメントの術式の変遷に加え、それぞれの術式と適用についてわかりやすく講演頂きました。また尾野誠先生には『Cairoの分類を用いた診断に基づく根面被覆術の実際』という演題でフェノタイプ、Cairoの分類、軟組織の審美性の3点を軸としてディシジョンツリーを提示しそれぞれの術式を症例を供覧し臨床での術式の選択をわかりやすく講演いただきました。2名の先生ともにとてもわかりやすくこれから勉強する,または現在勉強している歯科医師にとって有意義な時間となりました。
最後に特別講演は中田光太郎先生により『補綴前処置としての軟組織マネージメント』と題し文献などを示して頂きながら,素晴らしい症例を基にサージカルクラウンレングスニングについてわかりやすく解説され,アルタードパッシブエラクションなどCEJの予想が難しい症例での対応などをわかりやすく講演いただき改めて術前と術中の診査の重要性を確認でき大変勉強になったと思います。
1日を通して様々なソフトティッシュマネージメントの非常に内容の濃い講演となり,その後のディスカッションも大いに盛り上がりました。
以上,研修会報告とさせて頂きます。
(文責:関東支部広報担当 柴隆三)