『特定非営利活動法人日本臨床歯周病学会第37回年次大会 報告』
北海道支部 佐藤禎
令和元年6月23、24日に、武田朋子理事長、今村琢也大会長のもと、札幌コンベンションセンターにおいて、特定非営利活動法人日本臨床歯周病学会第37回年次大会が開催されました。全国各地から1400名を超える皆様にご参加いただき、盛会のうちに終えることが出来ました。これも本会の役員、委員の先生方々、協賛企業、後援団体の方々、そして講師・座長をしていただいた方々、またご参加いただいた皆様すべての方々の惜しみない支援、ご協力の賜物と心から感謝申し上げます。
今大会のメインテーマは、「歯根膜を活かす ~We save teeth more and longer~」でした。
このテーマのもと、歯科医師セッションでは歯科医師教育講演の基礎・診断編、シンポジウムでは応用・臨床編を行い、関連性を持たせた企画を行いました。歯科衛生士セッションではシンポジウムを対話形式とし、基礎と臨床をわかりやすく伝えるよう努め、教育講演では基礎と臨床をスペシャリストの先生にわかりやすく講演していただきました。
さらに今大会では、今までケースプレゼンテーションの中で行われていたインターナショナルセッションが、一つのセッションとして独立して行われました。本学会では初めての通訳無しの独立セッションでありましたが、会場には多くの先生がお集まりになって、大変盛況でありました。それに伴い、プログラム・講演抄録集の英語表記も大幅に増加され、本学会のさらなる国際化に貢献できたと思っております。
ポスターセッションでは、プレゼンテーションの時間が他のプログラムと重ならないようにしたため、会場が狭く感じるほどの大変盛況でありました。
ランチタイムセッションでは、毎回好評の企業ランチョンをはじめ、歯周病認定医限定プラチナム講演会、認定衛生士限定講演CECプラチナム、歯周治療アドバンス講習会や北海道独自の企画であります治療計画セミナーも行われました。それぞれが大変好評であったため、事前登録されていない方が学会当日に聴講を希望され、入場制限が必要なるという事態も起こりました。
市民フォーラムでは、北海道に大変ゆかりの深いお二人、古市保志先生(北海道医療大学教授)と三國清三さん(オテル・ドゥ・ミクニ・オーナーシェフ)にご講演をお願いし、多くの市民の方々が熱心に聞いておられました。お二方ともご多忙のなか、講演の準備等大変精力的にご協力下さり、盛会の中無事終了する事が出来ました。
また、大会初日終了後に札幌グランドホテルで開催された懇親会も、予想を超える400名もの皆様にご参加いただき、大変盛り上がりました。懇親会の催しでは、よさこいソーラン祭りの北海道を代表するチーム「平岸天神」の迫力の演舞に参加いただいた皆さんも元気をもらっていたようでした。毎回懇親会は旧交を暖める方、新しい出会いを満喫されている方などそれぞれが楽しいひとときを過ごされ、本大会のもう一つの醍醐味と言えるでしょう。
今回の企画運営では、初めての事や不慣れな事ばかりで、皆様にはご不便、ご迷惑を多々おかけした事と存じますが、何卒ご容赦頂ければ幸いに存じます。北海道の爽やかな空のように皆様の寛大なお心で見守って頂ければと、大会長はじめ役員皆が念じております。
皆様、本当にありがとうございました。